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ウインターカップ2011展望

 

混戦必至の女子は3校が一歩リードか!?


一方の女子は混戦が予想される。第1シードはインターハイを制した神奈川・県立金沢総合だが、隣のブロック――お互いが順当に勝ち上がれば準決勝で当たる――には昨年のウインターカップ女王、北海道・札幌山の手がいる。しかもその札幌山の手は、その選手が中心となった今年の国体で北海道選抜を優勝に導いている。つまりはインターハイ女王と国体女王が準決勝の舞台で激突するわけだ。
しかも県立金沢総合には、昨年の「第1回FIBAU-17女子世界選手権大会」で得点ランキング2位に輝いた宮澤夕貴が、札幌山の手には同ランキングで3位に輝いた長岡萌映子がいる。長岡は今年の夏、長崎・大村で開催されたオリンピック予選に、高校生ながら日本代表としてプレイした、未来を嘱望された選手でもある。宮澤と長岡。双方がしっかりと勝ち上がれば、準決勝で2人の直接対決を見ることもできる。
ただ県立金沢総合にとって厳しいのは、その準決勝に進むところで愛知・桜花学園を倒さなければいけない点だ。今年の桜花学園は下級生が多いとはいえ、個々の能力、実績を見れば、やはり日本一の戦力を誇っている。選手たちが名将・井上眞一コーチの戦術・戦略を理解すれば、やはり怖い存在であることは間違いない。
第2シードは大阪・大阪薫英女学院。インターハイでは準優勝、国体ではベスト4と今シーズン、確実に結果を残してきている。特にポニーテールが特徴のシューター、大城利佳を乗せると、たとえ20点近くリードされていても、一気に逆転する爆発力を持っている。もちろん大城だけではなく、インサイドもしっかりとしており、なおかつ強固なチームディフェンスを持っているだけに、混戦を勝ち抜き、悲願のウインターカップ初優勝を狙ってくるはずだ。
その大阪薫英女学院と準決勝で対戦しそうなのが、インターハイベスト4で、インサイド、アウトサイドのバランスがとれた東京・明星学園か、国体準優勝で、選手全員がオールラウンド的にプレイできる山形・山形市立商業のどちらかになるだろう。
県立金沢総合、札幌山の手、大阪薫英女学院の3校が1歩リードし、それを桜花学園、明星学園、山形市立商業が追う形になる。さらには岐阜・岐阜女子や宮城・聖和学園らも間隙を突いてきそう。冬の女王の座につくのは果たしてどこか。混戦必至である。


  

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