【総括】
第46回関西学生バスケットボール選手権大会決勝戦、昨年と同一カード、関西三冠を果たした近畿大学対今年こそ三冠を取りたい京都産業大学の一戦。前半、留学生の京産大#23サンブと近畿大#9パトリックがゴール下で激しい攻防を繰り広げる。両者一歩も引かずハイレベルな試合を牽引する。しかし、近畿大のゴール下に#24今村と#36榎田が絡み始めやや近畿大が有利にゲームを進めだす。負けてはいられない京産大。#10上田をポイントガードに起用すると速い展開から得点を重ねだし点差を詰め後半につないだ。後半は試合序盤同様に拮抗したまま時間が過ぎていく。試合が大きく動き出したのは最終ピリオド。京産大#10上田#24大庭が２連続で3Pシュートを沈め反撃の狼煙をあげる。そこから京産大は#38リンダー#90北條が中へ切り込み得点をもぎ取り、堅い守りからの速攻でも大量得点する。近畿大は#9パトリックがゴール下をねじ込み京産大の猛攻に立ち向かう。しかし、京産大の勢い止まらず、最終ピリオドに逆転。昨年の雪辱を果たし見事王座に返り咲いた。
【第1ピリオド】
　京産大#10上田のレイアップでゲームがスタートする。近畿大は#9パトリックを中心に点数を重ねる。京産大も#23サンブを起点に点数を重ねる。両者共に点数を入れあう中で近畿大#9パトリックが着実に得点を重ねていき20-12で近畿大がリードし第1ピリオド
が終了。
【第2ピリオド】
流れを掴んだままの近畿大は#9パトリックを起点に得点を重ねていく。何としても流れを掴みたい京産大は#38のレイアップ、#90北條の3Pシュート、#14川口のミドルシュートなどで得点を重ねていく。そこで近畿大はすかさずタイムアウトを要求。タイムアウト明け、京産大はゾーンディフェンスをはり、近畿大を苦しめ、ディフェンスからブレイクで点差を詰め37-31で試合をおりかえす。
【第3ピリオド】
試合を左右するであろう後半の立ち上がり。京産大はゾーンディフェンスを継続し同点まで追いつく。しかし、そこで近畿大に火がつく。近畿大は前半同様、#9パトリックを起点に点数を重ね、52-41まで点差を広げる。京産大はすかさずタイムアウトを要求。タイムアウト開け、京産大は#38リンダーの連続得点でチームを支え最終ピリオドにつなぐ。
【第4ピリオド】
このままではおわるこのできない京産大はゾーンディフェンスを引き続き継続し、#10上田の3Pシュートで流れを掴み返し、ついに61-60で逆転する。近畿大はすかさずタイムアウトを要求。タイムアウト後、近畿大は#36榎田、#24今村のシュートなどで再び逆転する。しかし、勢いに乗った京産大を止めることが出来ず、前半まで不調だった#24大庭の３Pシュート、#90北條、#38リンダーの連続得点でなどで、残り1分、73-69に点差が広がる。後がなくなった近畿大はファールゲームで時間を稼ごうとするが、京産大は確実にフリースローを決め、最後は76-70で京産大が昨年のリベンジを果たした。

文責：山口裕也（関西学連)