千葉経済大学附属高等学校（以下千葉経済）対川越市立川越高等学校（以下市立川越）の試合は，両チームともにオールコートマンツーマンでスタート。第1Q，千葉経済は＃4がジャンプボールをそのままレイアップシュートで2点先制してゲームスタート。勢いに乗った千葉経済は開始1分で6－0とリード。対する市立川越は＃4,＃17がアウトサイドシュートを沈め、開始2分で6－7と逆転。その後は,千葉経済は＃4のドライブインと＃5のインサイドを中心に、市立川越は＃4のミドルシュートを中心に一進一退の攻防が続く。残り3分,市立川越＃5が3つ目のファウルをし,メンバーチェンジ。ここで変わって入った＃8の思い切りの良いドライブインにより,市立川越はオフェンスのリズムを掴む。17－20市立川越リードで第1Q終了。
第2Q，お互いにアウトサイドシュートがなかなか決まらない苦しい展開。先に均衡を破ったのは千葉経済。＃6の速攻が決まると，速い展開から＃5のインサイドプレイ，＃7の3Pで流れを掴み，開始4分の段階で29－24と逆転，リードを広げた。たまらず市立川越は＃5をコートに戻し,1-2-1-1オールコートゾーンプレスからの3-2ゾーンにディフェンスを変えると,ディフェンス・リバウンドから流れを掴んだ。オフェンスでは,＃11,＃17のドライブインを中心に,32－33とリードで前半を折り返す。
第3Q，市立川越が＃17の速攻でリードを広げてスタート。開始2分で＃5が4つ目のファウルを犯しベンチへ下がる。ここから両チーム共に堅守から確実に点を重ね，39－39と残り4分で千葉経済がゲームを振り出しに戻す。ここで千葉経済＃5がディフェンス・オフェンス両面でリバウンドを中心にゴール下で存在感を見せる。すると市立川越は我慢しきれず，ファウルがかさむ。チームファウルでの＃5フリースローや＃7の3Pも決まり,千葉経済が48－39までリードを広げる。ここで,市立川越は＃5を戻し,＃5のインサイドを中心に＃11が3Pを決めるも,ブザー寸前に千葉経済＃5がゴール下でシュートを決め,54－45千葉経済がリードする形で第3Qが終わる。
第4Qも千葉経済の流れは変わらず，開始1分で市立川越＃5が5つ目のファウルでベンチへ下がる。千葉経済は＃7が連続3Pを決め,開始3分のところで66－50とリードを広げると，ここで市立川越はタイムアウト。＃4,＃8のドライブインを軸に攻め,前からディフェンスを仕掛けると，千葉経済選手のミスを誘い残り3分30秒で72－65と一時16点差あったリードを7点差まで縮める。たまらず千葉経済がタイムアウトを請求。タイムアウト後は，またもや千葉経済＃5がディフェンス・オフェンスともにゴール下で存在感を見せつける。市立川越はシュートを決めきることができず，前からプレッシャーをかけるもチームファウルがかさみ，流れを引き戻すことができない。そのまま79－69と千葉経済が逃げ切り試合終了。インサイドとアウトサイドがバランスよく機能し続けた千葉経済が2回戦進出を決めた。

文責：岩下　雄太