第1試合
勝利を収めてインカレ出場へ近づきたい武庫川女子大学と、2次リーグを迎え、本領を見せ始めた奈良学園大学の一戦。前半、奈良学のインサイドが機能し、武庫川からリードを奪うが、武庫川＃7藤田の連続得点で奈良学からリードを奪い返す。しかし、奈良学＃9陽本が連続の３Ｐシュートを沈めて、簡単に主導権を握らせない。前半40-40とお互い譲らない展開となり後半へ。後半、奈良学は順調に得点を重ね、再度、武庫川をリードする。しかし、要所で決めきることができず、武庫川＃7藤田にシュートを許し、逆転される。なんとか食らいつきたい奈良学であったが、そのまま主導権を得た武庫川がリードを守りきり、82-70で勝利した。

第1Ｑ、開始から奈良学は＃15目黒のインサイドと＃9陽本のシュートで得点を挙げる。立ち上がりからオフェンスのリズムが掴めない武庫川だったが、＃5西原のリバウンドシュートでバスケットカウントを貰い、得点を重ねる。しかし、奈良学＃9陽本の3Ｐシュート、＃4小川のドライブインでさらに得点を挙げる。中盤、奈良学はオールメンバーチェンジでディフェンスをゾーンに変更。武庫川はディフェンスから速攻で＃4土田が得点し、奈良学はディフェンスを再びマンツーマンに戻す。終盤、お互いにチームファウルが重なる。23-17とインサイドを巧みに使い、攻め切った奈良学がリードし、第1Ｑ終了。

第2Ｑ、開始2分で武庫川＃9高橋・＃7藤田・＃4土田が立て続けに得点し、一気に奈良学の背中を掴む。奈良学はタイムアウトを要求し、タイムアウト明けからディフェンスをゾーンに変更。揺さぶりをかける。奈良学はインサイドにボールを集めることを徹底し、武庫川にファウルが嵩んでしまう。悪い流れを断ち切りたい武庫川は、＃7藤田が前半2本目の3Ｐシュートとバスケットカウントで連続得点し、奈良学を逆転。差を広げていく。奈良学は、前半最後のタイムアウトを要求し、ディフェンスをマンツーマンに戻す。中盤、奈良学＃9陽本が2本連続、前半3本目の３Pシュートで武庫川からリードを取り戻す。終盤、奈良学＃4小川の鋭いドライブインを仕掛け、ファウルを獲得。武庫川はチームファウルとなる。対する武庫川は、＃4土田が1対1でファウルを貰い、得点を重ねていくも、互いにリードを譲らず。40-40で前半を折り返す。

第3Ｑ、武庫川は＃9高橋・＃4土田が果敢に1対1を狙うも、奈良学の高さに阻まれ、得点には繋がらない。中盤、奈良学はゾーンディフェンスに変更。奈良学は＃10野々村のインサイドを中心に攻めるが、互いに流れを掴めない時間が続く。奈良学はマンツーマンディフェンスに変更。武庫川＃8南部が3Ｐシュート、＃9高橋がシュートを決めるが対する奈良学も＃9陽本が３Ｐシュートを沈める。終盤、＃9高橋がジャンプシュート、3Ｐシュートでネットを揺らし、武庫川が流れに乗ってリードを奪う。56-54で武庫川が僅かに抜け出し、最終Ｑへ。

第4Ｑ、開始早々、奈良学は＃25平川・＃9陽本のドライブイン、＃15目黒のインサイドで立ち上がり順調に得点を重ねる。中盤、武庫川は＃4土田のアシストが中心となり、＃9高橋が2本の3Ｐシュートを沈め、流れを掴む。奈良学の高さのあるプレイに武庫川のチームファウルが重なる。残り2分、奈良学は6点を追う展開に。奈良学＃11清水が3Ｐシュートを決めるが、武庫川は＃7藤田にジャンプシュートと3Ｐシュートを沈められ、差を広げていく。残り30秒、奈良学ボールで最後のオフェンスになるが、武庫川がディフェンスで守り切って、82-70で武庫川が勝利した。
　

文責：井上南緒