【決勝T1回戦】
　予選リーグF1位 豊野（埼玉県）対 予選Bリーグ2位 中村三陽（福岡県）の対戦。関東大会のチャンピオンで予選リーグを圧倒的な戦いで勝ち上がった豊野に対し、九州大会のチャンピオン中村三陽が足を生かしどのような戦いを繰り広げられるかが見どころである。
　第1Q、両チーム共にハーフコートマンツーマンで試合をスタート。豊野は固い守りから、速攻に繋げリズムを作り出し、#17のジャンプシュートで先制。#18インサイドプレイ、#8の3Pで中外バランスよくオフェンスを繰り広げる。一方、中村三陽も#28のドライブで攻撃のリズムを掴もうとする。開始4分30秒、豊野#8が3本目の3Pを決め、20－10とリードを10点に広げる。中村三陽も粘りを見せる。豊野のミスを誘い2本連続速攻、#1が3Pを沈め必死に食らいつく。29－24豊野リードで第1Q終了。
第2Q、序盤流れを掴んだのは中村三陽。激しいディフェンスから豊野に得点を与えない。#28のドライブ、#34のインサイドで流れを掴み、逆転に成功する。なかなかリズムを掴めない豊野、開始3分15秒で29－32、タイムアウトを取り修正を図る。豊野#17、#18の力強いインサイドプレイで得点、中村三陽のリードを許さず逆転に成功。中村三陽も#34インサイドプレイで応戦するが、豊野の激しいディフェンスに流れを譲ってしまう。豊野#8の5本目の3Pがバスケットカウント、フリースローもしっかり沈め、52－41豊野リードで第2Q終了。
　第3Q、豊野のインサイドプレイを抑えるのに苦戦する中村三陽。開始2分20秒、中村三陽#28が痛恨の5ファウルとなり退場してしまう。フィジカルを活かして攻め続ける豊野。インサイドプレイでファウルを誘い、得点を重ねる。なんとか粘りたい中村三陽。速い展開で#6のドライブ、#34オフェンスリバウンドシュート、#2の3Pで食らいつく。72－66豊野リードで第3Q終了。
　第4Q、中村三陽#1ジャンプシュート、#6ドライブで流れを掴むも、豊野もすかさず得点を奪い返す。残り5分、中村三陽オールコートマンツーマンで巻き返しにかかるも、豊野の勢いが止まらない。#8の3P、#17の速攻からの得点で中村三陽を畳み掛ける。中村三陽もたまらずタイムアウト。オフェンスリバウンドで粘りを見せるが、シュートを決められない。豊野は、オールコートマンツーマンで中村三陽を苦しめる。中村三陽#6がなんとか3Pを沈めたところで豊野タイムアウト。その後も流れは変わらず、豊野#8が7本目の3Pを決め試合終了。94－88でフィジカルの強さと、アウトサイドの確実性を発揮した豊野が勝利した。また、最後まで粘りを見せ、自分たちのバスケットボールをやり続けた中村三陽にも拍手を送りたい。

文責：山本　結