男子決勝　メリ（三重県）と京都精華（京都府）の対戦
第５４回全国中学校バスケットボール新潟大会の最後を飾る男子決勝戦。＃３４を中心として内外問わずどこからでも得点できるメリと、堅実なディフェンスからの速攻と確率の高いシュートで得点を量産してきた京都精華の対戦となった。
第１Q、メリ＃３４の強烈なブロックから＃１７の１on１で先制する。対する京都精華も＃１６の１on１からチャンスをつくり、開始３分でメリ４－４京都精華。京都精華＃９９の３Pシュートや＃１６のドライブイン、またメリ＃８６の１on１や＃７の粘り強いゴール下など、１プレイ１プレイに会場が湧き上がる。残り１分５０秒、メリ＃１７のバスケットカウントが決まりメリ１６－９京都精華となったところで、京都精華１回目のタイムアウト。その後、京都精華のターンオーバーからメリが速攻で得点を重ねる。メリ１９ー９京都精華で第１Qが終了。
第２Q、京都精華＃１６のペイントアタックから＃１８が３Pシュートを決めるが、メリ＃３４の得点が止まらない。残り４分、メリ＃３４がボースハンドダンクを決める。京都精華はたまらず２回目のタイムアウト。メリ３２－１６京都精華。流れをつかみたい京都精華は１on１で得点するが、５人が連動してどこからでも得点を取り、残り１分３０秒メリ４２ー２０京都精華。この第２Qで４本の３Pシュートを決めるメリ。対する京都精華は、終了間際、粘り強くゴール下でファールをもらい加点し、メリ４７ー２５京都精華で第２Qが終了。
第３Q、開始早々メリ＃８６の３Pシュートが決まるが、京都精華＃２１も３Pシュートを決め返す。京都精華＃９９がインサイドで力強く得点し２０点差に詰め寄るが、すぐさまメリ＃３４の得点で引き離す。互いの粘り強いディフェンスで、得点が止まりかけるが、メリ＃３４がディフェンス３人に囲まれてもリングにアタックし、フリースローで加点していく。残り４分メリ５６ー３３京都精華。京都精華＃１６のスティールからの速攻で加点し、京都精華ベンチは盛り上がる。しかし、メリ＃３４が３Pシュートとブロックショットで流れを渡さない。残り２分２０秒メリ６３ー３５京都精華。たまらず京都精華後半１回目のタイムアウト。その後、京都精華＃１６や＃２７の１on１、スティールから速攻での連続得点で点差を詰める。メリ６７ー４１京都精華で第３Qが終了。
第４Q。会場は最高の盛り上がりを見せる中、両チームの選手が躍動する。第３Qの流れそのままに、京都精華が華麗な１on１とオールコートのプレッシャーディフェンスで点差を詰めようとするが、それを許さないメリの得点力。残り６分２０秒メリ７２ー４３京都精華。京都精華は激しいディフェンスでメリのターンオーバーを誘発し、＃１６の１on１や＃２７の３Pシュートで追い上げを見せる。残り５分２０秒メリ７２ー５０京都精華。積極的にトラップをしかける京都精華だが、メリは冷静に５人で対応する。しかし決して諦めない京都精華。メリのターンオーバーから速攻を決め、残り３分でメリ７７ー５７京都精華の２０点差まで詰め寄る。その後も最後の１秒まで諦めない京都精華。残り時間が１分となったところで、両チームともこれまで共にプレイしてきた選手たちがコートに立ち、会場全体から温かい応援を受けながらプレイする。最終スコアはメリ８０－６１京都精華。
華麗なスキルと鍛え上げられたディフェンス力で昨年度王者を脅かした京都精華と、それを見事に跳ね返し、全中３連覇を達成したメリ。鍛え上げられた技と気持ちが長岡花火のように咲き誇った素晴らしい決勝戦となった。

文責：新潟県中体連