一回戦の南陵高校戦は無難に勝利、悪く言えば少し間伸びしてすっきりはしない勝利だったかもしれないが、登録メンバー全員が出場することができた。
 そして二回戦の相手は王者九州学院、どれだけやれるのか。確かに相手は全国のウィンターカップから戻ってきたばかり、すなわち新チームになったばかり、そして初戦という条件をハンディと考えたとしても前半は互角に渡り合えたことはまず財産と自信になっただろう。第一ピリオドをリードして、前半終了の段階で30対31の一点差と、ここからこの試合をみた人は何が起っているのか？と思ったことだろう。後半、メンバーを五人ずつ三セットで交代し、体力的にも余裕のある九州学院にじりじりと差をつけられてしまったが、最後まで何とか食らいつき、百点ゲームをされず、しかも10点代の点差で終われたことも十分自信にしてもいいことであった。
   館内の目を釘付けにし、その結果をしっかりと観客や他チームの選手にアピールできたことで今後いろんなことが良い方向に動き出すと思う。見ている者を感動させる、ときめかせる試合はそうはないと思う。giant killingなどと大層なことは言える立場ではないが、負けて得るものが予想以上にあった、good gameだった。今後の更なる奮起に期待したい。by上田篤史