第１Ｑ　高さに勝る埼玉栄は#2，#10の力強いインサイドプレイで得点する。対するオールコート2‐2‐1のゾーンプレスで平面的なバスケットボールを展開したい西原は，激しいディフェンスから埼玉栄のミスを誘う。西原は#7のドライブや#8のバックドアプレイで得点するも，埼玉栄#0のジャンプショットや3Pで埼玉栄が先手を取る。西原は#12の3Pやファウルを誘いフリースローで加点するが，埼玉栄#10のポストプレイや#2の巧みな１対１で点差を広げる。第1Qは17－23埼玉栄のリードで終える。
第２Ｑ　最初に得点したのは西原。#8のジャンプショットと3Pで勢いをつける。対する埼玉栄は#10にボールを集めたいが，なかなかボールが入らず、リズムをつかめない。その間，西原は#14や#7の3P，#12の１対１で点差を縮め，さらに逆転する。埼玉栄は3分間ノーゴールとなり，残り5：37でたまらずタイムアウトを取る。その後，1-3-1のゾーンディフェンスに変え流れを取り戻す。#7のバスケットカウントや#2への裏パスなど得意なプレイが連続する。西原も残り1：44でタイムアウトを取り立て直し，#4の3P，#13のブザービーターで逆転に成功する。45-40で前半終了。
第３Ｑ　西原#12のパスカットから技ありのジャンプショットで先制する。対する埼玉栄は#3の３Ｐや#2の高さを生かしたプレイで応戦する。試合が動き出したのは残り時間8分あたり。前半から続けてきたオールコートのプレスが所々ターンオーバーを誘発し，徐々に西原が点差を広げる。埼玉栄は#2がリバウンドショットで追撃をする。また，#10がコートに戻り1-3-1のゾーンで守る。西原は上手く攻められず，リズムを崩すが，お互い得点を取り合い，63-62の西原1点リードで第3Q終了。
第４Ｑ　埼玉栄の#2から#10のホットラインが機能する。また#7のドリブルストップジャンプショットを連続決めて加点する。対する西原は1-3-1のゾーンを3Pで点差を縮めさせない。残り5分を切ったところから77-77の同点。勝利はどちらに微笑むのかわからない展開だったが，埼玉栄の#2のジャンプショットで勝ち越しに成功する。しかし，西原は残り4：40にタイムアウトを取り，#7にボールを集める。これが功を奏し，その後#7の勝ち越し3P，ドライブでファウルを誘い，フリースローをねじ込む。埼玉栄も#3の3Pで応戦するも西原#7がまたもや3Pを決め，試合を決める。86-84で西原が2回戦へ勝ち進むが，どちらが勝ってもおかしくない試合だった。

文責：阿多　昌文