2連覇中の王者秋田県と接戦を勝ち抜いてきた地元茨城県による決勝戦。
　両チームとも立ち上がりマンツーマンでスタート。秋田県が#5のジャンプシュートで先制。茨城県のシュートはリングにはじかれ、初得点が遠く、開始3分半で#15のジャンプシュートでやっと得点。しかし、硬さの取れない茨城県のシュートはリングに弾かれ続ける。それに対し、秋田県は#7のフリースローや#9のジャンプシュート、#11の3Pで加点していく。1Qは、9－23で秋田県リード。
　2Qに入ると、茨城県はディフェンスをゾーンに変えるが、直後に秋田県#7が3Pを沈める。茨城県は、ディフェンスをマンツーマンに戻し、#6のゴール下やフリースロー、#4の3Pで少しずつ自分たちのリズムを取り戻していくが、秋田県は堅いディフェンスからの速攻や#11の3Pなどで引き離しにかかる。茨城県#14が終了間近で3Pを決めるが、49－30の秋田県がリードを広げて2Qを終える。
後半に入り、茨城県は、#6のゴール下やドライブから得たフリースローを確実に決め、先制する。さらに茨城県#15が3Pを決め、流れは茨城に。しかし、秋田県は、#10のドライブや#11の3P、#7のスティールからのレイアップで試合の流れを引き戻す。秋田県はディフェンスでもオールコートでプレッシャーをかけるが、それをかわし、茨城県は#8のジャンプシュート、#5の3Pで点差を縮めようとする。だが、秋田県は#10のドライブでそれを阻もうとする。茨城県は#8のドライブからのジャンプシュート、#7の合わせからのゴール下を決め、点差を詰めるが、秋田県14点リードで4Qに突入する。
　4Q、秋田県は#10にボールを集めての1対1や#7の3P、対する茨城県は、#7の合わせからのゴール下で対抗するが、秋田県の激しいチェックで茨城県のアウトサイドシュートがなかなか決まらない。秋田県は、#5の高さを生かしたゴール下やポストプレーで連続得点をする。茨城県は#13がドライブを決めるが、秋田県はディフェンスでプレッシャーをかけ、茨城県のミスを誘う。残り2分半、秋田県27点リードで茨城県がタイムアウト。茨城県は、最後まであきらめず必死のディフェンスをするが、89－61でタイムアップ。秋田県の3連覇が決まった。
秋田県の王者らしい激しいディフェンスが光ったゲームであった。また、地元の声援に押され、準優勝に輝いた茨城県の健闘に試合終了後、温かい茨城コールが会場に響いた。

文責：齋藤　高史